かつてソルティアは、聖なる大水龍の加護を受け、水術が発達した豊かな国で、水龍士・水術士は人々から尊敬される存在でした。
しかし…やがて人々は堕落していき、遂には、水術士の中からも禁を破り、私欲の為のみに水術を使う者も出てきました。
（そうした水術士を、黒水術士といいます）
そして、国の荒廃は進みます。黒水術士達は巧妙に計画をたて、遂には聖なる大龍水を倒し、水龍士達も滅ぼしてしまうのです。

それから千年の月日が流れ…、ソルティアは見る影も無く変わり果てました。
今日も一人、貧しい母親が亡くなります。(なぜ亡くなったかの記述はないです)
貧しく身よりもなく、畑も土に悪水が染み込んでいて使い物にならない…ひとり残された少年は迷った挙句、母親の遺言を実行してみる事にしました。
形見の首飾りを井戸に投げ込んたのです。
（それは代々受け継がれていて、家が滅びそうになったら井戸に投げ込むことになっていた。）

すると井戸の底から青い光が照らしてきて、その光に引かれて井戸の底に潜った少年は、首飾り(の中の龍水)に反応する青い袋と、木箱（中にはこの国の歴史や、かつての大水龍と黒水術士との戦いを記録した紙が入っていた）、そして母が用意しておいただろう幾ばくかのお金を見つけます。（ちなみに龍水というのは、かつての黒水術士と戦いで破れた大水龍の一部ですね）
で、木箱の中のものを読んだ少年は…やはり思うところがあったのでしょう（この辺、はっきり書かれていません）　翌朝、旅支度を整え、新たな１歩を踏み出すのでした。